この場を借りてお礼を伝えたい人がいます。
コロナ禍で大変な時期にタンスと着物を大学の部室に運んでくれた子供達と、
自動車を出してくれた初心者マークの男子君には大学と小庵「着らく」を
2往復もさせてしまい本当に感謝の言葉しかありません。
「本当にありがとうね。」(*^_^*)
これからは卒業した先輩の知恵と手を借りながら、
楽しく着物に着替えられる環境を作って下さい。
小庵「着らく」に掛けてあった皆さんの名札は、
タンス上段の引き出しに思い出と一緒に入れておきました。(*^_^*)
卒業した先輩で小庵「着らく」の着物を引き受けてくれた子もいます。
先日は旦那さんと子供を連れて引き取りに来てくれました。
今は子供に手の掛かる時期です。
「着らく」を始めるのは子育てが終わってからですよ。
それまで何十年でも受け継がれた着物は待ってくれます。
「昨日はありがとうございました。」
この一ヶ月は倉庫の着物と帯の嫁ぎ先を探しながら、
嫁がせると負担になる物を一枚一枚選別していました。
これが精神的には結構キツイ作業になりました。(^_^;)

それでも何とかすべての着物と帯にお礼とお別れを言えました。

棚に少し残っていた帯も・・・

棚と一緒に嫁がせる事ができました。(*^^)v

奥の秘密基地もタンスと衝立が無くなり風通しが良くなりました。(*^_^*)
遅ればせながらのコロナ対策です。「遅い!」(^_^;)

「何事も、終わりよければすべて良し!」
これは着物の長すぎる袂に託された日本人の考え方です。
物質的に恵まれた時代になっても大切にしたい心です。
小庵「着らく」は場所を選ばず!
小庵「着らく」に終わりはありません。
衣服の着替えに困っている人がいれば誰でも手を貸します。
そんな当たり前の行為が小庵「着らく」です。
今回の終わりは新しい「着らく」の始まりにもなります。!(^^)!
「終わる事の寂しさよりも、始まる事の喜びが勝る!」
終わりとは、新たに始まる事の過程です。
目先の現実もその先に来る終わりで考える。
これだけでやり直すには足りないと思っていた時間にも余裕が生まれ、
後悔よりも反省の大切さを知る事ができます。
反省の無い人生は同じ失敗を繰り返すだけになります。
若い人は周りの意見を聞きながらこの現実は避けた方が良いですよ。
「中年を過ぎると見事に誰も何も言ってくれません。」(^_^;)
アッ、棚を解体しながら思った事があります。
13年前よりも私の体力はパワーアップしてました。(*^^)v
おそらく1年9か月続けているウォーキングのお蔭だと思います。
還暦を過ぎても体力は戻せる!
30年も体に付けて来た15キロの重りを外して、
その快適さをこの歳で知り得たのは貴重な体験です。
一日動き回っても翌日に疲れを感じる事は無くなりました。
同世代の皆さんは一度体験してみる価値はあると思います。(*^_^*)
棚といえば仕事で使っていたスチールの棚も使ってくれる先が見つかり、
今日は大型のスチール棚をバラバラにしてきれいに拭き掃除です。
仕事も「着らく」も終わりよければすべて良し!
アッ、すべての片付けを終わり一つだけ問題がありました。
預かったのか?頂いたのか?定かでない浴衣が一枚!
これは平安通時代から引き継いだ浴衣と下駄なのですが、
私の記憶では小牧の航空自衛隊の子の物です。
結婚して熊本に住んでいると聞いたまま引き継いで、
和ダンスの中に保管したまま今日に至る!

13年の歳月を考えると子供に恵まれていれば・・・
その子が女の子なら受け継ぐ先に戻して上げたい浴衣です。
おそらく本人は忘れていると思いますが、
この浴衣だけは勝手に嫁がせる訳にはいきませんので、
誰か連絡先が分かれば送りますので宜しくお願いします。
以上です。
「本当に、ありがとうございました。」(*^_^*)
ゆうちゃんさんへ コメントの追加記事です。(*^_^*) 令和3年8月21日
私が21年間続けた小庵「着らく」を閉じるに当たり、
手元に残した7着の着物です。

1番から3番は藍染の女物です。
どの着物も無い袖は振れないまで使われた着物文化の鏡!
4番は戦前の着やすい着物です。
5番は夏物銘仙です。昔の染職人の仕事が分かる着物です。
6番は破れを細かく直してある戦前の銘仙です。
7番は戦前の粋な着やすい着物です。
何故か1枚も現代晴れ着はありませんでした。(^_^;)
日本は戦後の豊かさを知るまで資源の無い島国だったのです。
戦後に日本から油田が出た話も無く、今の豊かさは何処から来たのか?
この着物達を見ていると今の環境に嫌でも感謝しか生まれません。(*^_^*)
藍染の木綿は日本の歴史を伝える着物です。
戦前の着物は着やすさと着心地を知る着物です。
どの着物も四角い風呂敷を自由に着こなした楽しい着物です。
今回帯を整理していたら夏の名古屋帯が50本以上ありました。
最初は名古屋帯=夏の着物
こんなイメージしか持てないのか誰も手を付けないのです。
私が一言。
浴衣に夏の名古屋帯を角出しにしたら粋だぞ〜と伝えると、
アッ、という間に嫁ぎ先は決まりました。(*^_^*)
前から見る帯の幅は半巾帯も袋帯も同じなのですから、
着こなしとはその姿をイメージするだけで良いのです。
浴衣に夏帯をイメージすれば帯揚げはいりません。
これも楽しい着こなしの提案です。
古着着物の世界でゴミになっている物ほど価値がある!
日本人は本来の価値を知らないのではありません。
その価値を否定されたおかしな時代が長かっただけなのです。
ゆうちゃんさん、また遊びに来て下さいね。(*^_^*)
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